ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ
ここから現在位置です。
現在位置ここまで。

2024年度 決算説明会の主なご質問

Q

資料52スラで設備投資額とキャッシュ・フローの推移が示されており、2025年度の設備投資が3,500億円程度とかなりの規模だが実現可能なのか、つまりこんなに出来るのかなという印象。泊の安全対策工事の2024年度と2025年度の数字もあわせて教えてほしい。
また、2025年度のFCFが2,000億円を超える赤字の見通しだが、基本はデッド調達を軸とした、希薄化を伴わない形での資金調達に目途はついているのか。

A
  • 世間では人手や資機材不足が問題になっているが、泊の安全対策工事はゼネコンの協力もあり、確保出来ているので、工事はオンスケジュールで進んでいる。安全対策工事費については、2024年度の実績が600億円程度、2025年度は1,700億円程度を見込んでいる。
  • 2025年度は始まったばかりだが、資金調達についての考えは持っている。2024年度にも実施したトランジションやESGに使途を限定したボンドやローンなども含め、あらゆる手段を使って資金調達をしていきたい。
Q

先に出た質問の繰り返しになるが、やはり投資の多さが気になってしまう。特に今期3,500億円程度と多額の投資を見込んでいるが、新ビジョンの中では今後6年間の投資額が1.6兆円程度となっており、均せば年間平均2,700億円程度。投資額のピークや推移はどのようなイメージとなるのか。今期3,500億円程度がピークで、来期はもう少し水準感としては下がるのか。あるいは泊の防潮堤完成までは高い水準感が継続し、完成後に下がってくるイメージなのか。

A
  • 原子力関連の投資は、当面はご認識のとおり防潮堤工事の影響が大きいと考えている。泊1・2号については、プラント側の対策投資が今後それなりに発生してくる。山の高さ(投資の水準感)までは戦略的な面もあってお話できないが、泊の再稼働まではそれなりの規模の投資が継続するものの、今期3,500億円程度より多くはならないのではと考えている。
  • 将来的に泊の投資が下がっても、石狩湾のLNG発電所増設関連の支出が嵩むため、投資はそれなりの規模感が続く。
Q

2025年度の配当予想を30円と大きく増配したのは、3月末に公表した経営ビジョンどおりのDOE2%を目指した結果と認識しているが、ビジョン目標には、泊の再稼働までは総合的に判断という注釈がついている。今回の増配に至った議論の経過を教えてほしい。

A
  • まずは財務基盤をしっかり固め、そのうえで安定配当というのが会社の基本的な考え方であり、それを踏襲した形。
  • ただし、事業を拡大し成長していくということを株主様にもご理解いただきたいということ、また泊再稼働前ではあるが、原子炉設置変更許可の案が出されるなど一定の前進があったことから、DOE2%に満たないものの、30円という結論とさせていただいた。
Q

DOEと配当の考え方について、2025年度の配当予想においては泊再稼働前なので、DOE2%に届かないが2%を意識したとのことだが、DOEを採用する以上は、今期・来期で自己資本が積み上がっていくと配当はそれに連動して増加することを意味する。今回の30円への増配は、泊3号機が再稼働前でも配当を積み増していくことを企図しているのか、それとも、先ほど泊の前進も踏まえてというご説明があったので、そこまで言うのは言い過ぎということか。今回の増配を踏まえて、来期以降DOEの運用をどう見ておくべきなのか教えて欲しい。

A
  • 現時点で決めたものはない。ただし、DOEを選択する上では、配当が連動するというのは当然我々も承知した上で選択をしており、その時々の状況も踏まえて判断していきたい。
Q

資料50スラの新ビジョンの中で記載した会社別ROICの記載があるが、長期脱炭素電源オークションを活用しても本当にこの水準のROIC・利益が出せるのか疑問。理想論で構わないので、想定どおりなら2030年に目標通りの水準が出せるという説得材料を示してほしい。原子力に長期脱炭素電源オークションを活用した場合の再稼働メリットの考え方は、これまでのアナリストとしての経験が通用しない。本当にこれだけリターンが出せるのかと戸惑っている。

A
  • 新設の石狩湾LNGについては、固定費のしっかりとした回収ということになるが、既設の原子力については、これまでの投資、これからの運転資金が全て入ってきてリターンになる。いわゆる燃料転換メリットも含め、泊3号機については、オークションの活用によりそれなりに投資回収ができると考えている。
  • 原子力で長期脱炭素電源オークションを活用するメリットについては、当社としてもどう説明していけばいいか答え方が難しいと感じているので、そこは整理していきたい。ただ、今回のオークション活用で得られるリターンを前提に、ビジョンの数値目標を計画しているので、信用していただきたいというのが正直なところ。